思うこと。
ちいさなちいさなきっかけでいろんな色に変わってゆく声。
目にみえない、ココロだけに映るその色を感じるとき、
なにかが震える、その瞬間がとてもすきです。
だからココロはいつもニュートラルでいたいと思う。
なかなか難しいけどね。
わたしにとってのニュートラルとは目にみえない大事なものを体の芯に抱えていること。
どこにギアが入っても大丈夫、いつでも走り出せる、心の準備。
坂道も下り坂も平気でいられるように。。。
ボイストレーニングは自らのちいさなちいさな発見の連続です。
そして、大事にしたいのは日常の中での意識。
日常には歌うためのヒントがいっぱい隠されてるのです!!!
あたしが伝えたいことはそこにあるのかなーと最近、よく思います。
ストレスは宿命である。
これは作家の五木寛之さんが言ったコトバだそうです。
今の世の中でストレスをかかえたことのない人なんていない。
生きているといろんな壁にぶちあたる。
仕事、勉強、人間関係・・・
いろんな壁が目の前に立ちはだかるとき、
そのときこそがチャンス。
この壁をどうやって乗り越えようか?どんな方法がある?
それだけを考える。真摯に。
歌うことが怖くてしょうがなかった頃、
そのころのあたしはだれの言葉も跳ね返す、かたい頑丈な鎧みたいなもので
いつも身を守っていた気がします。
でもきっと、だれしも乗り越えないといけない、いくつもの壁が
人生のなかでかならず待っていて、
そのときの壁もそのひとつでした。たくさんの中のひとつ。
それからもいくつもの壁にぶちあたりながら、越えていくたびに
体は軽くなり、ココロはいつも壁の向こうの景色を望むようになった。
いろんな方法を試す術も同時に知ることになった。
いくつもの壁を乗り越え、
最後に見る景色はどんなだろう?
きっとそこにあるのは、普段と変わらぬ自分の日常。
人生で大事なものはたくさんない。
大事なものは目にみえないけど、ココロはいつもさがしている。
ストレスは人生を美味くするスパイスだと誰かが言っていた。
素材を引き立てるための、甘みを引き出すための、スパイスだと。
思うように歌えない、そのストレスは自分らしく気持ちよく歌うためのスパイス。
だとしたら、乗り越えるべきでしょ。
そうしたらもっともっと自分の歌が見えてくる。
ボイストレーニングの仕事はいつも驚きと感動と納得の連続です。
はじめは体中に力がはいって、ぜんぜん声がでなかった方も、
あきらめずに、こつこつと続けた結果!
するり~と気持ちよさそうに声を体から外へリリースさせてゆくのです。
そういった瞬間に出会うたびに、あたしは元気をもらいます!
自分のいきてゆく道に必要なツールだと思うなら、
あせらないことです。そして簡単にあきらめてはいけません!!
いったんあきらめても、また欲する、その想いは再び浮かび上がってくるのだから。
いやになったりしたら、いったんやめてみるのも手です。
再びその気になるまで。
だけれど、どうせ戻ってくるのだから、その間少しづつでもいいから続けておけば!
そのほうが絶対に得!
疲れたらやすめばいい。
かなしかったら泣けばいい。
苦しみや悲しみや喜びが生みだした、これまでの思いすべてがあなたの糧になる。
自分の可能性は自分で決める。
可能性。
あたしは、その糸口をみつけるお手伝いをさせていただいています。